【山梨県北杜市・八ヶ岳周遊ドライブ】

秋晴れの晴天に恵まれた２９日、伊那の仮住まいからの帰りに、諏訪郡富士見町から山梨県北杜市を経由して南佐久郡南牧村に到る八ヶ岳山麓をぐるりと巡るドライブを楽しみました。




長野県側の出発は、諏訪郡富士見町にある先達甲六公園から。
近くを流れる甲六川は、長野県（諏訪郡富士見町）と山梨県（北杜市小淵沢町）との境になっており、公園には御柱が飾られています。

山梨県に入り、最初に立ち寄ったのは北杜市小淵沢町にある大滝湧水公園。環境省の名水百選にもなっているこの湧水は水量も豊富で日量約２２０００トン、水温は１２度で、水田の灌漑用水、ニジマスの養殖などに古くから利用されてきたそうです。

＜参考ＨＰ＞
・　環境省選定 名水百選
　　http://www2.env.go.jp/water/mizu-site/meisui/index.html




続いて訪ねたのは北杜市長坂町にある八ヶ岳南麓高原湧水群のひとつ三分一（さんぶいち）湧水。大滝湧水と同様、昭和６０年に当時の環境庁が選定した名水百選に選ばれており、こちらは日量８５００トン、水温は１０度前後を保っているそうです。
ところで、この「三分一湧水」の「三分一」とはどんな意味があるのでしょうか。公園に掲げれている案内板によれば、湧水の利用をめぐり長年水争いがあったそうで、これを治めるために、三方の村々に三分の一ずつ平等に分配できるようにしたことからこの名称が付けられた…ということです。実際に湧水周辺を歩いてみると、三方向に水が流れ出していることがわかります。
現在、湧水は利水権を持つ地区住民で組織する管理組合や地元住民によって管理され、農業用水として今も重要な役割を果たしています。




「三分一湧水」からＪＲ小海線甲斐泉駅方面に向かう途中にあるのは、武田信玄と村上義清が争った小荒間古戦場跡。武田信玄の信濃攻略により、最終的に越後の上杉謙信を頼り落ち延びた村上義清ですが、最初は敵国まで侵出するほどの勢力があったようです。

＜参考資料＞　史跡 小荒間（こあらま）古戦場跡
天文９（１５４０）年２月、信濃の村上義清方の軍勢３５００余が小荒間に押し寄せ近郷を焼き払ったので、武田晴信（信玄）は旗本を率いてこれと合戦し、勝利を得た所といわれている。
晴信が本陣を敷いた所を「中屋敷」という。「御座石」、「遠見石」、「鞍掛石」などがあり、西方には「耳塚」と呼ばれる塚がある。このあたり一帯より、鏃（やじり）、仏像、兜などが発掘されたと伝えられている。
信玄の軍用道路といわれている「上の棒道」は、この古戦場の近くを南東から西方に延びている。　（当時の長坂町教育委員会設置の案内板から）

ＪＲ小海線甲斐小泉駅を過ぎると、見えてくるのが平山郁夫画伯の作品を展示する平山郁夫シルクロード美術館。今回は訪ねませんでしたが、シルクロードの旅は管理人ひろさくにとっては永遠の夢。機会があれば、ぜひここを訪ねてみたいなぁ…と思っています。

＜参考ＨＰ＞
・　公益財団法人 平山郁夫シルクロード美術館
　　http://www.silkroad-museum.jp/




県道をさらに清里方面に向かうと突然と視界が開け、左手に八ヶ岳連峰のパノラマが見えてきました。観光スポットとして知られる高原大橋です。橋を渡りきったところに駐車場があり、そこに車を停めて橋から紅葉に染まる渓谷と八ヶ岳の風景を楽しむわけですが、この日は雲ひとつない快晴という絶好の行楽日和ということもあって、広い駐車場もほぼ満車という状況。どうにか車を停め、橋のほぼ中央まで歩き、撮影したのがこの写真です。反対側には富士山も見える、それはそれは素晴らしい場所でした。

＜参考ＨＰ＞
・　八ヶ岳登山ルートガイド
　　http://www.yatsugatakes.com/index.html


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