【信濃町・町指定有形文化財 中村家住宅】

上水内郡信濃町柏原にある町指定有形文化財 中村家住宅（地図）が、５月３日から５日まで、地元の信州「村のかじや」友の会の皆さんにより一般公開されました。中村家住宅は、信濃町の伝統的工芸品として知られる「信州打刃物」をかつて生産していた茅葺の民家で、古い鍛冶場が今に残されていることで知られています。
（写真：「鍛冶場」が残る中村家住宅＝８日撮影、４８０×６４０拡大可能）

＜参考ＨＰ＞
・　全国伝統的工芸品センター
　　http://kougeihin.jp/

＜参考資料＞　信濃町指定有形文化財 中村家住宅
信濃町は戦国時代にその技術が伝えられたという信州打刃物の里です。ここ中村家では明治四十年ころに中村治平によって鍛冶屋が始められ、中村与平が平成五年に亡くなるまで、二代にわたり野鍛冶が営まれました。与平は手作業にこだわり、動力ハンマーを導入せず、妻フデの向鎚によって鉄を打ちました。また、燃料にはコークスを用いず、昔ながらの松炭を使い、鞴（ふいご）で火床（ほど）に風を送り、火を起こしました。そのためここには明治以前の、まさに童謡「村のかじや」に歌われた光景の古い形の鍛冶場が残されました。茅葺の民家の中には鍛冶場があり、防火のために土天井となっていること。親方が座る横座の後ろに風を取り入れる腰窓があること。仕事始めの一月二日につくる剣が柱に飾ってあることなどの特徴が見られます。全国的にみてもほとんど残されておらず、昔の鍛冶屋さんの様子を今に伝える貴重な住宅といえます。　（信濃町教育委員会設置の案内板から）


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