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千曲市の更埴文化会館あんずホールで27日午後、累積赤字を抱える長野電鉄屋代線について、活性化と再生を考えるシンポジウムが開催されました。
シンポジウムでは、主催市を代表して近藤千曲市長があいさつされた後、現在の長野電鉄屋代線と同じような状況に陥り、一時は存続が危ぶまれた別所線の再生を行なっている、上田交通の角田社長が「上田電鉄別所線の活性化・再生について」と題して講演。続いて、ボランティアの立場で別所線の存続に取り組んでいる斉藤氏が「上田電鉄別所線の活性化のために、私たちがやってきたこと」と題して講演されました。
また第2部では、司会から現在の屋代線の現状説明が行われ、続いて、長野工業高等専門学校教授で、長野電鉄線や長野以北の在来線についての交通計画策定をされている柳沢先生をコーディネーターに、上田電鉄社長の角田氏、別所線ボランティアの斉藤氏、千曲市観光協会会長の若林氏、近藤千曲市長、笠原長野電鉄社長をパネリストとして参加するディスカッションが行われました。
長野電鉄屋代線の活性化・再生を考えるシンポジウムは、この後、7月4日に須坂市で、11月頃に長野市でも開催される予定です。 (写真=27日撮影)
<管理人ひとこと>
7月から行なわれる実証実験では、増発列車3本の往復(7月1ヵ月間)、最終電車の繰り下げ(現状よりも遅い時間での電車の運行・7月1ヵ月間)のほか、バスによる増便(8月から2ヵ月間)、パークアイランド駐車場の整備(7月から9月までの3ヶ月間)、持参人式通勤定期の販売(7月から9月までの3ヶ月間)などが行われることになっています。
長野電鉄屋代線存続に向けた実証実験が7月から予定されている最中に行なわれた27日のシンポジウムでしたが、驚いたのは意外なほどに参加者が少なかったこと。会場に入りきれないのでは…と心配しながら出かけたものの、かなりの空席で、ステージ前の関係者の座席も疎らといった状況でした。
地域性もあるのかもしれませんが、少なからず千曲市ではあまり路線の必要性を感じていないのでは…という印象が残るシンポジウムであったように思いました。
上田交通の社長が最後に、会社は収益を上げることが大切、とお話されていました。個人的にもこの意見は賛成です。地方の会社は、慈善事業でできるほどの体力はありません。どの企業でも同じだと思いますが、収益を上げて幾ら、という世界ですから、累積赤字を抱える路線をいつまでも残しておくことはできませんし、そのことによってグループ全体の経営悪化を招く要因になることもあります。
また、交通弱者(子供・老人)を例えに挙げる場合もありますが、公共交通機関は一部の人たちだけのものではありません。多くの一般の人たちにも利用してもらって、はじめて公共交通の意味をなすものと考えます。
そして環境問題。欧州諸国を中心にCo2削減に対して積極的に取り組んでいるとことですが、当然のことながら日本に対しても厳しい要求がなされています。即効性のあるものではありませんので、時間がかかっても、少しづつ実績を積み上げていく努力が必要となるでしょう。
失われた路線は元には戻りません。
この機会に、公共交通機関のあり方を改めて考えてみる必要がありそうです。
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