管理人の思いつくまま、気の向くまま、長野県内の町や村の話題を取り上げています。
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木曽郡南木曽町読書(よみかき)の梨子(なし)沢で9日午後、台風8号に伴う大雨により大規模な土砂災害が発生し、複数の民家を押し流す被害がありました(地図)。
国道19号線は復旧しましたが、JR中央本線では橋桁が流されたことから、南木曽駅~十二兼駅間の不通が続いています(13日現在)。
長野県では9日、被害を受けた南木曽町に対して災害救助法を適用しました。
地元では、流れ下る土石流の様子を蛇に例え「じゃぬけ(蛇抜け)」と呼んでおり、ミツバツツジの群生で知られる天白公園には、昭和28年に発生した伊勢小屋沢の災害で亡くなった人たちの冥福を祈る「じゃぬけの碑」が建てられています。そこには、過去の災害の教訓を後世に伝えるため、地元に伝わる災害前の予兆を次のような言葉で刻んでいます。
・白い雨が降るとぬける 尾先 谷口 宮の前
・雨に風が加わると危い
・長雨後 谷の水が急に止ったらぬける
・蛇ぬけの水は黒い
・蛇ぬけの前にはきな臭い匂いがする
テレビで放送された地元の方々へのインタビューでも、今回の災害前には「雨で真っ白…」という言葉を口にされていました。災害発生時における南木曽町の1時間雨量は70ミリを超えていたとも報道されており、当時でもこの雨量(=白い雨)が災害発生の基準だったのかもしれません。
写真は、過去に天白公園から災害地周辺の様子を撮影したものです。写真中央の桜並木の左側が梨子沢なので、その先に密集する民家と左に見える森が全て流されてしまったのではないかと思われます。とても土砂災害が起きるようには思えない、中央アルプスを望むのどかな農村の風景がそこにはありました。
一刻も早い復旧と、土砂災害の対策が行われることを願っています。
(写真:天白公園から撮影した土石流災害に見舞わる前の周辺の様子=平成21年4月11日撮影、640×480拡大可能)
<参考資料> 伊勢小屋沢「じゃぬけの碑」案内
じゃぬけの碑 |
昭和二十八年七月二十日の伊勢小屋沢「じゃぬけ」によって犠牲となった三人の霊を慰めるとともに、この災害によって得られた幾多の教訓を後世に伝え、再びこのような惨事を受けぬことを念願し多くの人々の協力を得て、東京芸術大学助教授笹村草家人先生の作になる「じゃぬけの碑」を水害十周年を記念し、現地に安置した。
なお像の礎石には「じゃぬけ」の俚言を刻み後世へのいましめとした。
(じゃぬけの碑設立委員会設置の案内板から)
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こんばんは
我が家のすぐ脇を流れる与田切川も30年ほど前に大規模な鉄砲水が起きまして、工事の作業員の方々数名が犠牲になっています
伊那谷と木曽谷、アルプスを挟んですぐ近くで、こちらは夕方から夕立のような雨が降りましたが、まさかあんなに大きな災害が起こるとは、当時思いもよりませんでした
土石流発生の瞬間を捕らえた動画が何回も流されていますね・・・
あの動画を見るたびに、山が荒れているのかな?力がなくなっているのかな?
そんなことを思います
先人が残した蛇抜けの教訓、本当にそのとおり、未来へと伝える教えですね!
伊那谷と木曽谷、アルプスを挟んですぐ近くで、こちらは夕方から夕立のような雨が降りましたが、まさかあんなに大きな災害が起こるとは、当時思いもよりませんでした
土石流発生の瞬間を捕らえた動画が何回も流されていますね・・・
あの動画を見るたびに、山が荒れているのかな?力がなくなっているのかな?
そんなことを思います
先人が残した蛇抜けの教訓、本当にそのとおり、未来へと伝える教えですね!
繰り返される災害
タッキーさん、いつもありがとうございます。
「じゃぬけの碑」は、ずいぶん前にミツバツツジを見に行った時に撮影したもので、お蔵入りしていたものなのでありますが、今回の災害を聞き、改めて引っ張り出してみた次第です。
長い年月の間に刻まれた文字も風化しており、所々、読みづらいところもありましたが、よく見てみると、土砂災害前の予兆が今回のものとほとんど同じで、大変驚かされました。
森林が蓄える水、防災対策によるダムの築堤等々ありますが、最近感じる異常ともいえる気候の変化も、おそらく要因になっているのでないかと思います。
東日本大震災でもそうでしたが、身の危険を感じる尺度を誰(自分)が、何時決めるのか、大事になってくるのかもしれませんね。
「じゃぬけの碑」は、ずいぶん前にミツバツツジを見に行った時に撮影したもので、お蔵入りしていたものなのでありますが、今回の災害を聞き、改めて引っ張り出してみた次第です。
長い年月の間に刻まれた文字も風化しており、所々、読みづらいところもありましたが、よく見てみると、土砂災害前の予兆が今回のものとほとんど同じで、大変驚かされました。
森林が蓄える水、防災対策によるダムの築堤等々ありますが、最近感じる異常ともいえる気候の変化も、おそらく要因になっているのでないかと思います。
東日本大震災でもそうでしたが、身の危険を感じる尺度を誰(自分)が、何時決めるのか、大事になってくるのかもしれませんね。
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