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映画 『Beauty うつくしいもの』
10日から長野ロキシーと飯田センゲキシネマズで先行公開された映画 「Beauty  うつくしいもの」(監督:後藤俊夫)を観てきました。
映画のロケについては、たびたび新聞などでも紹介されていましたので、歌舞伎を題材としたストーリーがどのように展開していくのか楽しみにしていたのですが、終始涙目のまま観るほどに、それはそれは素晴らしい作品に仕上がっていました。
あらすじを引用しながら感想を記したいところですが、残念なからここでは紹介することができませんので、詳しくは公式ウェブサイトで確認して頂ければと思います。戦争という悲惨な時代に翻弄されつつも、南アルプスの懐深く抱かれた山村に伝わる伝統芸能への想いを、「半次」役の片岡幸太郎さんと「雪夫」役の片岡愛之助さんが心に残る名文句とともに演じている映画です。
ぜひぜひご覧ください。

<参考HP>
・ 映画 「Beauty」 公式ウェブサイト
・ 映画 「Beauty」 予告編 (YouTube)
・ 長野相生座・ロキシー最新情報

080511_1431_長野ロキシー

<参考資料> 六千両後日之文章 重忠館之段
「六千両後日之文章 重忠館之段」は、大鹿歌舞伎にだけ伝わる演目で、十五人の配役が登場する一時間半の長編芝居である。
芝居は連続三部構成で、重忠の妻であり、平家方の主馬判官守久の娘でもある道柴に、重忠が梅の花を通して、道柴の心の奥にある平家への思いを捨てることを諭す場面、重忠の功績をねたみ、これを落とし入れようと、梶原平次景高が頼朝の偽りの命令を持参し、六代御前の首を差し出すように迫る場面、最後は、修験者となった悪七兵衛景清が、六代御前を救うため三保谷四郎国俊と壮絶な戦いを行い、その結果、その戦いぶりと自ら目をくり抜いた潔い景清の姿に感動した頼朝は、景清に日向(現在の宮崎県)の国を与え、今後は日向匂堂と名乗るよう伝える場面で幕が下りる。

<参考資料> 奥州安達原三段目 袖萩祭文の場
前九年の役で八幡太郎義家は、奥州の安倍頼時を討ち滅ぼすが、安倍一族の再挙を計る安倍貞任・宗任兄弟は謀反を計画。環宮明御殿(たまのみやあきごてん)から環宮を誘拐し、宮の守役である平傔丈直方が探索するという場面から舞台は始まる。
主人公の袖萩は、この平傔丈直方の娘であったが、親の許さない浪人との恋に感動され、流浪を続けているうちに盲目の乞食となる。しかし、父の平傔丈直方が、環宮を見つけ出せなかった場合には切腹という事態に、娘のお君を連れて、雪の降るなか駆けつけて来る。しかし、父平傔丈直方は会うことせず奥に引きこもろうとする。間に入った母の浜夕は、哀れな娘の姿にどうすることもできず、ただ悲しみに明け暮れるばかり…。
やがて、袖萩は祭文の文句に託してわが子お君を対面させ、父の許しを得ようとしますが、その祭文に記された文字から、袖萩の夫が安倍貞任であり、環宮を誘拐した犯人と同じ筆跡であることを知る。許したくてもこのような事態に、さすがの平傔丈直方も許すことができず、とうとう奥へと引きこもってしまう。
降りしきる雪の中で、館の前で途方に暮れる袖萩と娘お君。お君は、寒さに震える母の袖萩へ、自らの着物を脱ぎ、肩へそっと着物を掛ける場面、また、袖萩の母浜夕が、あまりの不憫さにたまりかね、寒さしのぎに着物を与える場面。対照的な場面展開ではあるが、娘が母を、母が娘を思う場面を描いたこれらの場面は、この演目のなかでも一つのヤマ場となっている。
しかし、場面はここから大きく動き始める。義家の放った鶴殺しの嫌疑で御殿に引き立てられてきた安倍宗任が隙を見て縄を外し、雪の中で寒さに震える母娘のもとに現われたのだった。宗任は懐刀を袖萩に渡し、一族の仇である傔丈直方を殺せと迫る。夫の弟に責められる袖萩、例え安倍一族に身をおいた自分でも父である傔丈直方を殺すことなど…と悩む袖萩。そこへ、八幡太郎義家が登場し、宗任の非業を叱責するものの、宗任の力量を惜しみ、咎めることなく、全国各地の関所で使うことができる通行証の金札まで与えて命を助ける。やがて、環宮を見つけ出せなかった平傔丈直方は、責任を取るため矢の根で切腹をする。袖萩も、自らの身を恥じて懐刀で自害し、父の死を追いかける。
舞台は、これまで主人公として活躍した袖萩の死を持って終わるかと思いきや、八幡太郎義家、安倍貞任・宗任へと状況が大きく展開。桂中納言教氏と偽って御殿に来ていた貞任が登場し、証拠の祭文(書状)を奪い去ろうとする。しかし、そこに再び八幡太郎義家が現われ、中納言教氏が安倍貞任であることを暴く。弟の宗任は、矢を放って勝負を迫るが、義家は勝負は後日戦場にて、と再開を約し別れを告げる。

<管理人ひとこと>
でも、やっぱり感想を記しておきます。映画のなかではたくさんの見どころがあるわけですが、泣かせるのはやはり半次が「天竜恋飛沫」(てんりゅうこいしぶき)を舞う場面でしょうか。雪夫のカラダに合わせて作られた舞台衣装は、小柄の半次には全くさまにはならないものの、自身の引退公演にこれを着て、亡き雪夫とのさまざまな思い出を巡らしながら舞い続ける場面です。何卒、ここはお見逃しなきように。

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