【長野・市指定文化財 有旅（うたび）の高札場】

長野市篠ノ井有旅（地図）の県道８６号・戸隠篠ノ井線に設けられた江戸時代の高札場。　（写真＝１日撮影）

＜参考資料＞　長野市指定文化財 有旅の高札場
この高札場は、天和二年（一六八二）江戸幕府の高札の制に定めに従って、同じ頃松代藩が設置したものと考えられる。高札には幕府の庶民統治の基本になるきまりが掲げられ、幕府の権威誇示の場であった。松代藩は、藩内の四十一カ所に高札場を設置し、内十一カ所は口留番所に設置した。有旅の高札場は、山中の笹平口や山平林と松代を結ぶ主要な支道の分岐点で、しかも口留番所があるここに設置し、高札場隣に札屋も置いた。
平成十五年度県道戸隠篠ノ井線道路拡幅工事のため高札場の位置と旧道のなりが少し変わった。しかし、旧道沿いの元番所の、高い石垣の裾を通り、篠井神社に通じるここ分岐点に立つと、この高札場が、江戸時代の歴史を静かに語りかけてくれることは、変わりがない。
尚、高札の文面は、江戸時代のものと大差はない。高札は明治六年二月役目が終り撤去された。今回読みやすいように、裏面に楷書体で表示した。　（長野市教育委員会設置の案内板から）





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