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管理人が利用しているウォーキングアプリ「aruku&(あるくと)に紹介されているウォーキングコース・新日本歩く道から「小林一茶の故郷 散策の道」を歩いてみました。
(写真:上水内郡信濃町周辺=平成31年4月28日撮影、640×480拡大可能)

「aruku&」紹介文
(※上水内郡)信濃町出身の俳人「小林一茶」が愛した故郷柏原は北國街道の宿場町として栄え、信濃町の中でも歴史的な建設等も数多くある地域です。一茶が晩年を過ごした旧宅跡や一茶が幼いころ遊んだお寺等を巡ります。アップダウンの少ない町中を歩きます。一茶の魅力に触れながら歩かなければたどり着くことができないとっておきの柏原をご案内します。

《aruku&》新日本歩く道~小林一茶の故郷 散策の道コース
S:しなの鉄道黒姫駅→※登録有形文化財 ふじのや旅館→ターンテーブル(転車台)→一茶の句碑→諏訪神社一一茶旧宅 跡地→カトリック教会信濃村伝導所→明専寺→俳諧寺→G:一茶記念館→(しなの鉄道黒姫駅)

Screenshot_20190428-122637《aruku&》新日本歩く道~小林一茶の故郷 散策の道コース
aruku&(あるくと)
https://www.arukuto.jp/
スタート地点となる黒姫駅にはしなの鉄道で…とおススメするところですが、今回は別件で信濃町を訪れていましたので、自家用車を駅西側にある広い駐車場に停め、駅東西を繋ぐ連絡橋を渡ってスタート地点に向かいました。
駅前に立って、先ず目に入ったのは昔ながらの切妻屋根を玄関中心に設けたふじのや旅館さん。《aruku&》のコースには紹介がありませんが、信州しなの町観光協会さんのホームページによれば、明治43年(1910)に建てられた木造2階建、鉄板葺の建物で、明治末の旅館の佇まいを伝える建造物として、平成22年(2010)に国の有形文化財に登録されたということです。日本らしさを求める外国人向けの宿泊施設としておススメしてみると、もしかしたら思いのほか関心を示されるかもしれません。
駅前を右折して南に向かうと、ほどなくしてターンテーブル(転車台)のあるスポットへ。《aruku&》の紹介文には次のように表示されています。
「長野県内では、2つしか残されていない列車の転車台があります。黒姫駅は分水嶺となっているので、上越方面から来ても長野方面から来ても、上り坂となり動力機関車2台で運行されていました」
劣化が激しく、今は朽ち果てるのみという状況になっており残念なことです。何か有効な保存方法があれば、鉄道遺産として貴重な観光資源になるのではと思うのですがどうでしょうか。
信濃町商工会議所前のスポットを通過して、更に南に民家沿いに進むと諏訪神社。さらに、国道18号線を横断すれば、柏原といえば、あの小林一茶( Wikipedia )の旧宅跡地に到着します。一茶旧宅跡地では、案内人の方がいるので、小林一茶についての詳しいお話を聞くことができます。
一茶旧宅跡地からカトリック教会信濃村伝導所へは若干の勾配のある道を歩きます。この教会については詳しい案内がないため、《aruku&》の紹介文を引用しますと、
「建築家としても有名なウィリアム・メレル・ヴォーリズ氏( Wikipedia )が設計した教会です。周りの村人に威圧感を与えない工夫や雪国ならではの工夫がみられる協会です」とのこと。通りから少し奥まったところにあり、普通に歩いていると見落としてしまいそうな建物で、周りの景色とも上手く馴染んでいるように感じます。また、紹介文にもありますが、屋根の勾配が急になっており、雪国ならではの工夫のある建物という点に注目しますと、ウォーキングコースのスポットとして選ばれた理由もわかるように思いました。
明専寺と俳諧寺、ゴールの一茶記念館へは、再び国道18号線を横断し、小丸山の名称で知られる小高い丘を歩きます。一茶記念館から望む飯縄山・戸隠山・黒姫山、そして妙高山の姿は圧巻。歩いてきた疲れも忘れてしまうことでしょう。

<参考HP>
・ 信州しなの町観光協会
  http://www.shinano-machi.com/
・ 一茶記念館
  http://www.issakinenkan.com/


190428_1228_しなの鉄道黒姫駅(上水内郡信濃町) 190428_1229_しなの鉄道黒姫駅駅前・ふじのや旅館(上水内郡信濃町)
しなの鉄道黒姫駅 ふじのや旅館
190428_1235_しなの鉄道黒姫駅構内に残るターンテーブル(上水内郡信濃町) 190428_1250_諏訪神社(上水内郡信濃町)
ターンテーブル 諏訪神社
190428_1251_諏訪神社(上水内郡信濃町) 190428_1254_小林一茶旧宅跡地(上水内郡信濃町)
諏訪神社 一茶句碑 一茶旧宅 跡地

<参考資料> 諏訪神社と一茶句碑
柏原の鎮守の森、諏訪社は、嘉永十一年(一六三四年)ころには創建されていました。祭礼のときには、歌舞伎や相撲が催され、近在の人々でにぎわい、一茶も見物に訪れていました。
この一茶句碑は、文政十二年(一八二九年)一茶三回忌に、弟弥兵衛(やへえ)や門人等によって柏原宿の入口に建立された最初のものです。その後、明治十年(一八七七年)に、現在地に移転されました。
俳句は、「七番日記」文化九年(一八一二年)の作で、碑文は、柏原村などを支配していた中野代官所手付大塚庚作(おおつかこうさく)によって、書かれています。

松陰に 寝てくふ 六十よ州かな

(案内板から)

<参考資料> 史跡 小林一茶旧宅
1957(昭和32)年5月8日指定
俳人小林一茶は、1763(宝暦13)年柏原に生まれ、15歳で江戸に出て葛飾派の俳人となりました。30歳から6年余にわたり、俳諧修行のために関西・四国・九州を廻りました。その後、再び江戸にもどり、夏目成美(せいび)に師事し、房総地方などを巡回する漂泊の生活を続けました。
50歳で帰郷した一茶は、父の遺言により家屋敷や田畑を弟とわけました。屋敷の北半分が一茶、南側が弟弥兵衛のものとなり、間口9間の家を仕切って暮らしました。他に、一茶は間口3間半、奥行2間2尺の土蔵を譲り受けました。52歳でようやく結婚し、4人の子どもをもうけましたが、次々に亡くなり妻にも先立たれました。その上、宿場の大家で類焼し、1827(文政10)年11月19日、焼け残った土蔵で65歳の生涯を閉じました。一茶没後、後妻との間に女子が生まれ、一茶家を今に伝えています。晩年の一茶は、北信濃で門人の指導をあたりながら、2万句にもおよび多くの俳句を残しました。大火後、弟の屋敷には、間口4間半、奥行き4間の小さな町家が再建され、柏原宿のおもかげを見ることができます。
1957(昭和32)年国史跡に指定され、一茶が暮らしていた母屋のあとに、29歳の帰郷のときによんだ句碑が建てられました。

門の木も 先つつがなし 夕涼

(信濃町教育委員会設置の案内板から・平成14年)

190428_1302_カトリック教会信濃村伝導所(上水内郡信濃町) 190428_1307_明専寺(上水内郡信濃町)
カトリック教会 信濃村伝導所 明専寺
190428_1315_1_小丸山公園(上水内郡信濃町) 190428_1315_2_小丸山公園(上水内郡信濃町)
小丸山公園案内図 小丸山公園 一茶句碑
190428_1319_小丸山公園・俳諧寺(上水内郡信濃町) 190428_1321_小丸山公園・一茶記念館(上水内郡信濃町)
小丸山公園 俳諧寺 一茶記念館

<参考資料> 明専寺と一茶
明専寺は、浄土真宗本願寺派に属し、終北山といい、延宝元年(一六七三年)、現在地に移りました。一茶は親鸞聖人に深く帰依し、父親とともに熱心な門徒でした。
明専寺は、一茶と弟との財産争いの仲裁をするなど、一茶にとって縁の深いお寺です。明専寺でのできごとは、区文集「おらが春」などに見ることができます。
毎年十一月十九日の命日には一茶忌法要がいとなまれ、一茶をしのんで一茶忌全国俳句大会が行われます。
句碑は、「おらが春」文政二年(一八一九年)の作です。

我と来て 遊べや親の ない雀

(明専寺境内に設置されている案内板から)

<参考資料> 一茶句碑
是(これ)がまあ つひの栖(すみか)か 雪五尺
「句稿消息」真蹟拡大

15歳で江戸に出た一茶は35年間の漂泊生活に終止符をうち、文化9(一八一二)年11月24日故郷柏原に帰ってきました。その時の感慨をよんだものです。一茶50歳。つひは最後のこと。季語「雪」。
昭和26(一九五一)年、一茶百二十五回忌を記念して建てられました。
(小丸山公園に設置の案内板から)

<参考資料> 山頭火の句碑
一茶翁遺跡めぐり 柏原にて
ぐるりとまはつてきてこぼれ菜の花(土蔵)
若葉かぶさる 折からの蛙なく(墓所)
「山頭火旅日記」真蹟拡大

昭和11(一九三六)年5月29日、曇、八時の汽車で柏原へ。車中で遠足の小学生が渡しに少年の夢を味はせてくれた。山のみどりのうつくしさ、まったく日本晴の日本国だ、九時すぎにさびしい山驛柏原に着いた。
種田山頭火(一八八二~一九四〇)は、昭和11年一茶の遺跡をめぐり、徒歩で新潟県にむかいました。
平成8(一九九六)年建立。
(小丸山公園に設置の案内板から)


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