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先月24日から始まった映画・「旅立ち~足寄より~」を見てきました。
この映画は、北海道帯広市の北東にある足寄郡足寄町出身のシンガーソングライター・松山千春と、彼を世に出すために支え続けた札幌テレビ放送(STV)デレクター・竹田健二氏との固い絆を描いた作品で、松山千春が今から30年前に出版した自伝小説「足寄より」を映画化したものです。
映画では、北海道の大自然、とりわけ千春のデビューアルバム「君のために作った歌」に収録されている曲のイメージを描いた場面がふんだんに登場します。千春がアーティストとして醸成されていくその過程において、バックボーンである北海道の風景を取り入れるのは、構成上、当然のことですが、映画を見終えて感じたのは、見どころはもっと別のところにあるのではないか、と思ったのです。それは、あれほどの熱意でひとりの無名アーティストを支えた地方ラジオ局のデレクターの気持ち。見方を少し変えると、この映画の主人公は、もしかしたら千春でなく、亡くなった竹田デレクターなのではないだろうか、と思っても不思議に感じない場面が幾つもありました。
映画を見る前にどのあたりがポイントなのかなぁ…と、さまざまな方々の映画を見ての感想を読ませて頂きました。おそらく管理人と同年代くらいの方々が記されているのだろうと思いますが、当時を振り返りながらご自身の意見をしっかり書かれているものがある反面、映画の構成や作りにこだわる意見も少なくなく、評価(映画の見方)が二分されているように感じました。
ただいえるのは、スタイリッシュな映画をこの作品に求めること、そのものが間違いであるということ。事実に勝るドラマはありません。故に、心情に訴える場面やセリフは、観客に少なからず負担になることもあることでしょう。ただ、厳しい自然のなかで、愚直ながらも夢に向けて一歩づつ、それも常に二人三脚で、目標としていた大舞台に向けて歩いていく二人の姿があったことを、温かく見守ってほしいと思うのです。
しかし、この二人の関係、本当に羨ましい。
30年の時を経て公開されたこの映画。
何時しか忘れ去られ、希薄になりつつある人間と人間との「絆」を、再び世に問う機会を、もしかしたら私たちに与えてくれているのかもしれませんね(しみじみ)。
大東俊介さん、萩原聖人さんの演技にも注目したい「旅立ち~足寄より~」。
長野市内では千石劇場(写真)で、松本市内ではシネマライツで上映中です。
<おまけ>
国鉄(当時)足寄駅 |
足寄町にある千春の家 |
最初に買ったシングルは3作目の作品となる「時のいたずら」。昭和54年12月にはSTV制作のドキュメンタリーも放送され、エンディングだったでしょうか、空撮による足寄町の冬景色を見て、とても感動したことを覚えています。また、この年だったか定かではありませんが、大晦日に、足寄公民館から中継で「足寄より」を歌う姿も印象的でした。
映画には、おじさんでも泣かされる場面やセリフがあって、本当はそうした部分を紹介したいところなのですが、現在、劇場で上映中でもありますので、ご覧になってからのお楽しみということでここでは控えておくことにします。
(右の写真=昭和61年撮影)
<参考HP>
・ 映画「旅立ち~足寄より~」公式ホームページ
http://www.ashoro-movie.com/index.html
※ 主題歌が流れます、音量にご注意ください
※ 予告編を見ることができます
・ STV札幌テレビ放送ホームページ
http://www.stv.ne.jp/
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